実施レポート

学校美術館「MoMCAが学校にやってきた」 in神戸町立下宮小学校

2023年12月7日(木):30~15:30

 

学校に現代陶芸美術館のコレクションを展示して学校を美術館に変身させる「学校美術館」本年度は神戸町にある神戸町立下宮小学校で開催しました。

この学校美術館は、令和2年から毎年開催しています。県内各地区で開催していますが、今回の下宮小学校で西濃地区初開催になります。

校舎からは頂上付近に雪をかぶった伊吹山がきれいに見える、のどかな雰囲気の学校です。

 美術館から運び込んだ作品は田嶋悦子の≪cornucopia 08-Ⅰ≫天野裕夫の≪バベルガエル≫、三島喜美代の≪ニュースペーパー≫、の3点。下宮小学校の先生が子ども達に見せたいと選んでくださった作品です。

 

会場は下宮小学校の体育館です。展示台に作品を設置しました。専用の看板を取り付けると体育館が「美術館」に変身です。

3時間目から授業を開始しました。

低学年の皆さんが当館学芸部担当スタッフと「対話による美術鑑賞」を行いました。「作品に名前をつけよう」というテーマで鑑賞をしました。

作品を見て、感じたことや見つけたこと、考えたことをもとに名前をつけていきます。

4時間目は中学年の皆さんです。低学年と同じテーマで名前を付けていきますが、それぞれ出そろった名前から「いいな」と思った名前を選んで交流しました。

昼休みは自由鑑賞。午前に鑑賞を終えた低、中学年の皆さんや、午後に授業のある高学年の皆さんが作品を見に来てくれました。また、さまざまな表現の焼き物や、焼き物の素材を触って感じられるコーナーを設け、焼き物にふれて楽しみました。

午後の高学年は「学校に一つ置くとしたら」というテーマで作品を鑑賞し、自分の選んだ作品を買ってもらえるようにプレゼンテーションをしました。

一番人気は「バベルガエル」でしたが、どの作品にもその作品を選んだ理由があり、みなさんは仲間に理由を伝えてくれました。

下宮小学校のみなさんは、感じたことや考えたことを言葉や表情で豊かに表現して鑑賞を楽しんでいる様子でした。

終了後、「自分たちの作品を学校内に美術館のように展示したい」と話した子がいたそうです。今回の学校美術館を通して、当館のことだけでなく、美術館や作品に興味をもつきっかけになれば大変嬉しいことです。


―――基本情報―――

日時:2023年12月7日(木)9:30~15:30
場所:神戸町立下宮小学校
参加者:123名

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