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開館記念展Ⅱ  ロシア・アヴァンギャルドの陶芸展 -モダン・デザインの実験-

2003年4月26日~2003年7月27日
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カジミール・マレーヴィチ 《ティーサービス》

 本展では開館を記念して、モスクワの国立歴史博物館など3館が所蔵するロシア・アヴァンギャルドの陶磁器約200点を紹介します。ロシアアヴァンギャルドは、20世紀初頭のロシア革命を機に、束の間の自由を手にした芸術家たちによって繰り広げられた既成概念にとらわれない前衛芸術運動です。その活動は美術・音楽・演劇・建築・文学などあらゆる分野におよび、近年ようやくその全貌があきらかにされつつあるところです。
 本展はこのロシア・アヴァンギャルドの陶磁器に照準をあわせるもので、これだけの規模で一挙に展示されるのは日本では初めてのことです。画家のカンディンスキーなど、多彩な芸術家が手がけたティーカップやポットのユニークな陶磁器デザインは、今見ても斬新です。
展覧会のもうひとつの目玉は、当時のデザインの再制作。デザイン界の巨匠ロドチェンコのデザインを、岐阜県の地場産業である木工・繊維・陶磁器の技を生かして再現しました。1925年パリの国際展で発表された読書テーブルやチェステーブルに実際に座ってみることもできます。

■出品作家 カンディンスキー、マレーヴィチ、スエーティン、タトリン、ロドチェンコほか
■展示構成 1)前衛芸術とデザイン
2)革命とデザイン
3)伝統とデザイン
4)新生活とデザイン
5)ロドチェンコ・ルーム・プロジェクト(主に岐阜県の産業技術を生かし、家具、衣服、食器を再制作)

概要

会期
*終了しました
2003年4月26日~2003年7月27日
休館日
月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)
開館時間
午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
観覧料

一般1200円、大学高校生900円、小中学生600円
前売・団体(20人以上)は各200円引
*前売は、3月下旬よりサークルK(岐阜県、愛知県、三重県、長野県内)、ローソンチケット、チケットぴあ、サンクス、セブンイレブン、ファミリーマートの各プレイガイドにて発売中

主催
岐阜県現代陶芸美術館、NHK岐阜放送局、NHK中部ブレーンズ、日本経済新聞社
後援
ロシア連邦大使館
協力
アエロフロート、JAL
監修
金子賢治(東京国立近代美術館工芸課長)
新田喜代見(ロシア美術史家)
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