過去の展覧会|特別展

陶のシルクロード 加藤卓男の陶芸展

2006年1月14日(土)-3月26日(日)/62日間

≪藍彩四方花器≫  1993年

≪藍彩四方花器≫
 1993年

≪青釉銀華「碑文」≫ 1975年

≪青釉銀華「碑文」≫
1975年

 加藤卓男(1917-2005)は江戸時代から続く御用窯の跡取り五代加藤幸兵衛の長男として、岐阜県多治見市市之倉町に生まれました。地元多治見工業高校を卒業後、志野や織部、油滴天目など美濃や中国の伝統的な技法に基づいた作品制作に取り組みます。1961年、フィンランド工芸美術学校へ留学する機会を得た加藤卓男はアラビア製陶所のデザイナーで、当時の工芸美術学校の教授であったカイ・フランク(1911-1988)に北欧クラフトについて薫陶を受けます。加藤はそのエキゾチックな魅力にひきつけられ、幻想的なラスター彩の再現に取り組むようになります。その後は、青釉、ラスター彩など、ペルシャ陶器の技法のうえに、美濃で培われた自身の個性を融合させて、きわめて独創的で豊潤な作品を生み出しました。
 本展覧会では、美濃焼や中国陶磁などの伝統的な技法による初期作品から、真骨頂ともいえる青釉、ラスター彩などのペルシャ陶器を土台とした作品、また重要無形文化財保持者の認定を受けた技法「三彩」などの作品群を紹介し、同時に加藤が影響を受けた三彩、ラスター彩などの古陶磁も展示します。アジアの東西を結んだ陶のシルクロード、加藤卓男の世界をご覧頂きます。

 

■展覧会構成 作品数約100点
加藤卓男作品
①均窯、油滴天目など
②青釉、ラスター彩、三彩
③茶陶(志野、瀬戸黒など)
④資料(アトリエの再現、愛蔵品のカメラなど)
その他
①ペルシャ陶器
②唐三彩、奈良三彩など
■一部巡回 岡山市立オリエント美術館 2006年4月1日(土)-5月7日(日)

概要

会場
岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅠ
会期
2006年1月14日(土)-3月26日(日)/62日間
休館日
月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)
開館時間
午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
観覧料

一般800円(団体700円)/大学生600円(団体500円)
小中高生無料  団体は20名以上

主催
岐阜県現代陶芸美術館
関連企画

鼎談「追悼・加藤卓男」*終了しました

  ・日時 2006年1月14日(土)14:00-16:00
  ・場所 岐阜県現代陶芸美術館プロジェクトルーム
  ・対談者   榎本徹(当館館長)
谷一尚(岡山市立オリエント美術館長)
弓場紀知(京都橘大学教授)
ギャラリートーク

ギャラリートーク*終了しました

2006年1月22日(日)13:30-15:00
加藤幸兵衛(故・加藤卓男氏長男)
<榎本館長のナビゲーションにより、展示会場を案内>

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