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モダンライフを彩る器―森正洋のデザイン―

2004年6月8日(火)~10月3日(日)

 この展覧会は、陶磁器デザインの第一人者、森正洋のデザインした器を陳列し、その功績を振り返るものです。
 1927年、佐賀県塩田町に生まれた森正洋は、「自分が日常で使用したい器」をテーマとして、様々な日常の器を生み出してきました。土味とよばれるものを表面に押し出した器が多く存在し使用されてきたなかで、森がデザインした陶磁器は、シンプルで飽きのこないデザインとともに機能性を兼ね備えた器として、評価されています。現在では110点以上もの作品が、グッドデザイン賞、いわゆるGマーク選定を受けています。
 身の回りのものをデザインするとき、優れたデザイン性はもちろんのこと、大量生産が可能で、廉価で入手しやすいことが使用を目的とした購入の際の基本となります。森はその理念を崩すことなく、そして自分が使用したいものを念頭におき、陶磁器デザインを続けてきました。そんな森のデザインした器は、現在でも新鮮味があふれており、老若男女を問わず人気を博し、スタイリッシュな日常を演出しています。陶磁器デザインによって提案されるハイセンスな生活をご覧いただける展覧会です。

 

■展示構成 出品数 約35点

概要

会場
ギャラリーⅡ 展示室A
会期
*終了しました
2004年6月8日(火)~10月3日(日)
休館日
月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)
開館時間
午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
主催
岐阜県現代陶芸美術館
関連企画

ギャラリートーク 森正洋-自分史を語る77年ー陶磁器デザインと文化

『モダンライフを彩る器-森正洋のデザイン-』展を記念して、陶磁器デザイナー・森正洋氏によるギャラリートークを開催いたします。森氏の作品を網羅的に陳列した展示室で、作品を前にしながら作家本人に各作品について解説していただくだけではなく、時代と食文化の変化に敏感に反応して作品を作り続けている森氏の生い立ちから現在に至るまで、時代の食文化の移り変わりとともにご自身の思い出についてお話しいただきます。

■日時 2004年6月12日(土)    14:00~16:00
■会場 岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅡ 展示室A

*参加には観覧料が必要です

森正洋氏略歴

1927年 佐賀県に生まれる
1956年 白山陶器に入社
1960年 ≪G型しょうゆさし≫で通産省によるグッド・デザイン選定
(Gマーク)選定を受ける(現在まで111点)
1975年 イタリア・ファエンツァ国際陶芸展インダストリアル部門で金賞受賞
1977年 スペイン・バレンシア国際工業デザイン展陶芸部門で金賞受賞
1978年 森正洋産業デザイン研究所を設立
1982年 スペイン・バレンシア第13回国際工業デザイン展陶芸部門グランプリ受賞
1986年 第1回国際陶磁器展美濃‘86 陶磁器デザイン部門の審査委員長を務める
1998年 「森正洋陶磁デザイン展」(愛知県陶磁資料館)開催
「プロダクトデザイナー-森正洋展」(長崎県立美術博物館)開催
1999年 愛知県立芸術大学客員教授に就任
(社)日本陶磁協会より日本陶磁協会賞金賞受賞
2000年 「森正洋-日本の現代磁器デザイン展」
(ドイツ磁器博物館・ハレ美術博物館、ドイツ)開催
2002年 「森正洋-陶磁器デザインの革新展」(東京国立近代美術館)開催

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