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郷土の作家シリーズ  鈴木蔵

岐阜県現代陶芸美術館では、郷土の作家シリーズの第一弾として鈴木藏の個展を開催します。
鈴木藏(1934~ /岐阜県土岐市駄知町生まれ)は、1994年に重要無形文化財保持者(いわゆる人間国宝)として認定されました。
幼少期は、特にものづくりに興味をもっていたわけでもなく、美術や工作に熱心であったようでもありません。学校帰りには当時住んでいた市之倉周辺の野山を駆け回り、どちらかというと身体を動かすことが好きな少年であったと言います。しかしながらも、市之倉周辺に残る窯跡から山茶碗の陶片を拾い集めては整理することで、自然とやきものを見る眼を養っていたようです。地元岐阜県立多治見工業高等学校を卒業後、当時丸幸陶苑の釉薬の技師であった、父・通雄のもとで技術を学びます。慣習などを重んじるやきもの制作において、父の研究方法は合理的にデーターを蓄積していくといったもので、このような科学技術的な取り組みは、鈴木の制作姿勢に少なからず影響したと思われます。
父のもとで学ぶようになってから6年ほどが経ち、1959年に朝日新聞社主催第八回現代日本陶芸展に五枚一組の「志野丸皿」を出品しました。この作品が佳作賞を受賞したことがきっかけとなり、以後、公募展に出品するようになります。1964年築窯。個人作家として制作していくことを決意します。
鈴木は、薪窯信仰が根強く残るこの町で、一貫してガス窯で焼く「現代の志野」を世に問うてきました。その作風は量感あるオブジェ風の花器や象嵌、マスキングなどの技法による水差しや長皿など、緋色と志野釉の鮮やかなコントラストを活かした現代的な作品です。
本展では、個人の所蔵家からお借りした初期作品からオブジェ風の花器など、そして当館所蔵の志野茶碗を加えてご紹介します。”伝統の上に、現代の作家がつくるべきもの”を追求する鈴木の一貫した姿勢を見てとることはできないでしょうか。

■出品数 : 約20点

概要

会場
ギャラリーⅡ 展示室A
休館日
月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)
開館時間
午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
主催
岐阜県現代陶芸美術館
関連企画

つくる立場からみた伝統について*終了しました

期 間 :2006年9月9日(土)~2007年4月22日(日)
場 所 :岐阜県現代陶芸美術館 プロジェクトルーム
定員50名(当日先着順)
主 催 :岐阜県現代陶芸美術館
料 金 :無料(但し、展覧会観覧には、別途観覧料が必要です。)

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