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タイル きのう・きょう・あした  ―笠原のモザイクタイルを中心に―

2008年12月23日(火・祝)〜2009年3月28日(土)

多治見、特に笠原町が、日本有数のタイル生産地であることはご存じでしょうか。
 タイルの歴史は古く、古代文明の時代にまでさかのぼれますが、美濃にも美濃の豊かなタイルの歴史がありました。
 仏教建築の装飾として日本に伝わったタイルは、中世には禅宗様の寺院に用いられました。禅宗様タイルの最古の例が、春日井市の定光寺源敬公廟にあります。しかし一般には、木造建築が主流のためかあまり普及しませんでした。その歴史をつないだのは茶の湯。茶道具としての敷瓦が、美濃や尾張で生産されました。また幕末から明治にかけては、瀬戸で始まった「本業敷瓦」が流行します。
 一方、モザイクタイルの生産は明治時代に始まります。明治43年、常滑の伊奈初之丞がモザイクタイルを初めて発表した翌年には、多治見の長谷川淳一がタイルの試作品を作っていました。大正15年、多治見の加藤重保が日本建陶合資会社を設立し、製造が本格化します。昭和30年代には、一般家庭への普及と生産技術の向上により、タイル生産が飛躍的に発展し、多治見でも多くの製造業者が設立されました。そして今では、全国一の生産高を誇るモザイクタイルの生産地となっているのです。
 本展覧会では、笠原町のモザイク浪漫館に収集されてきた多量のサンプルや関連資料に基づき、様々なタイルの姿をご紹介します。そして現代作家の作品やワークショップを通して、アートとしての美濃のタイルの可能性を探ります。

展示内容 A室 タイルバリ(ワークショップ会場)
B・C室 美濃のタイル(タイル・サンプルなどモザイク浪漫館所蔵資料)
D室 タイルの今(アートとしてのタイル―山崎暢子ほか)

概要

会場
岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅡ
会期
*終了しました
2008年12月23日(火・祝)〜2009年3月28日(土)
休館日
月曜日(休日の場合はその翌平日、12月29日から翌年1月3日まで)
開館時間
午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
観覧料

個人:一般 320円、大学生 210円   団体(20名以上):一般 260円、大学生 160円
*高校生以下無料

主催
岐阜県現代陶芸美術館
協力
モザイク浪漫館、笠原陶磁器工業協同組合、協同組合ケーエスジー
助成
財団法人 三菱UFJ信託地域文化財団
同時開催

所蔵名品展―日本近代陶芸のあゆみ」*終了しました

2008年10月11日(土)~2009年3月1日(日)

関連企画

講演会  「建築探偵のタイル観察」*終了しました

講師 藤森照信(東京大学生産技術研究所教授、建築家)
日時 2009年2月7日(土)(予定) 午後2時より
会場 岐阜県現代陶芸美術館 プロジェクトルーム *聴講無料

ワークショップ  ①野点(のだて)*終了しました

野点(のだて)は、その場でお茶碗に絵付けをし、世界に一つの自分のお茶碗でお茶を飲む「移動式楽焼窯+カフェ」です。いつもと違う特別な時間を過ごす中で、見慣れたはずの風景にも新たな発見があるはず・・・。「きむらとしろうじんじん」さんといっしょに、笠原の町を見直してみましょう。

  ・主催 岐阜県現代陶芸美術館
  ・協力 モザイク浪漫館、笠原陶磁器工業協同組合、協同組合ケーエスジー、岐阜県窯業原料協同組合
  ・助成 財団法人三菱UFJ信託地域文化財団
  ・講師 きむらとしろうじんじん(アーティスト)
1989年、京都市立芸術大学美術学部工芸科陶磁器専攻卒業。1995年、京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。
1995年より、リアカーで窯と茶道具を運び、路上で楽焼茶碗を焼くという「野点」を始める。
京都に始まった活動は北海道から九州まで広く全国に及び、現在も各地で活躍中。
  ・日時 2009年3月21日(土)  午前11時頃~日暮れまで(いつでもお立ち寄り下さい)
  ・会場 モザイク浪漫館(多治見市笠原町向島1663)
  ・参加者 茶碗絵付けと喫茶:1,500円(限定35人)  喫茶のみ:300円

 

行き方
○笠原陶磁器工業組合さんの車(発着時間には多少の誤差が出ます)

行き(岐阜県現代陶芸美術館駐車場→モザイク浪漫館)=午前11時、午後15時
帰り(モザイク浪漫館→岐阜県現代陶芸美術館駐車場)=午後12時、午後16時

○交通機関(多治見駅から)

東鉄バス2番乗場【笠原線】「東草口」行にて「上原」下車、徒歩約5分。
東鉄バス3番乗場【妻木線】「妻木上郷」方面行にて「石拾」下車、徒歩約20分。

路線バス時刻表

発着 多治見駅
→上原
上原→
多治見駅
多治見駅
→石拾
石拾→
多治見駅
時刻
10 00 34 30 10
11 00 34 30 10
12 00 34 30 10
13     30 10
14 00 34 30 10
15 00 34 30 10
16 00 34 30 10
17 00 34 00 30 10 45
○お車・多治見駅方面から
陶都大橋を南下し信号「京町2丁目」で左方向(13号線)。そのまま道なりに進み「向島東」(GSあり)の信号を左折して左側。約20分。・美術館から
駐車場から左折、最初の信号を左折。道なりに進み信号「下石西」を右折(387号線)、「向島」(ショッピングプラザMINEあり)を左折、「向島東」左折。約10分。
この機会に、笠原のタイル工場を見学しませんか?
皆様、タイルがどのように作られているかご存じですか?
モザイクタイルの製作現場を特別に見せていただきます。
出発時間:1回目=午後11時30分頃~ 2回目=午後15時30分頃~
集合場所:モザイク浪漫館  所要時間:30分前後
問合せ先 岐阜県現代陶芸美術館
〒507-0801 多治見市東町4-2-5
TEL 0572-28-3100/FAX 0572-28-3101
担当 村山 閑

 

【スタッフ募集のおしらせ】
今回、「野点」を開催するに当たって、お茶碗作りの補助や、お客さんのお相手などお手伝いをして下さる方を募集します。老若男女、やきものの経験も問いません。アーティストと直接触れあう貴重な機会です。どうぞ、お気軽にご参加下さい。
第1回 説明会   ※終了いたしました。

講師、きむらとしろうじんじんの自己紹介や、野点とは何かといった説明を行います。
2009年2月8日(日)午後2時~
場所 岐阜県現代陶芸美術館 プロジェクトルーム

第2回 説明会(本番直前)   ※終了いたしました。

当日スタッフにお願いする作業の内容を具体的に説明します。
2009年3月19日(木)午後3時~
場所 岐阜県現代陶芸美術館 プロジェクトルーム

野点本番!    ※終了いたしました。
2009年3月21日(土) 午前11時頃~日暮れまで
場所 モザイク浪漫館(裏面参照)
(焼けてきたお茶碗を洗ったり、絵付けをしているお客様と楽しくお話ししたり・・・時間帯の担当を割り振ってお手伝いをお願いします。)
【スタッフ申込方法】
①お名前②ご住所③お電話番号/FAX番号④E-mailアドレス⑤参加可能な説明会の回をご記入の上、
E-mailもしくはFAXにて下記までお申込み下さい。必ず件名に「野点」と企画名を明記下さい。説明会のいずれか1回にご参加下さいますようお願いします。
お問い合せ/
お申込み先  
岐阜県現代陶芸美術館
〒507-0801 岐阜県多治見市東町4-2-5(セラミックパークMINO内)
電話 0572-28-3100/FAX 0572-28-3101/E-mail nodate-tile@hotmail.co.jp
担当 村山 閑

ワークショップ  ②タイルバリ*終了しました

展示室内に設置した「もの」に、タイルを自由に貼り付けます。

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