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華麗なるマイセン磁器 -シノワズリー、ロココからアール・ヌーヴォーまで-

2005年4月9日(土)~6月5日(日)

マイセン磁器は18世紀以降、ドイツ・マイセンにおいて製作されてきました。それは、中国や日本の陶磁器にあこがれた西洋が、ついに独自に生み出した最初の磁器でした。以来、マイセン磁器は洗練を加え、食器のみならず、人形などのオブジェから家具にいたるまでロココを基調とした華麗な色彩と豊かなフォルムを特徴に、時代による様式の展開を見せながら、今日も製作が続けられ、西洋を代表とする陶磁として、世界中で愛されあこがれられる存在となっています。
 伊東コレクションは、西洋美術をこよなく愛した伊東直子氏が後半生をかけて収集したマイセン磁器の珠玉のコレクションです。伊東氏は公開を前提にコレクションを形成したことから、その内容は食器のほか、人形、室内装飾オブジェ、装飾鏡、キャビネットからシャンデリアなど多様な種類が、18世紀前半のシノワズリーやロココから20世紀初めのアール・ヌーヴォーにいたるまで網羅されており、価値あるアンティーク・マイセンの全容を概観できます。
 伊東氏は残念ながら、公開を前に志半ばにして他界されましたが、ご遺族の特別のご厚意により、コレクション公開が可能になりました。
 本展は、1710年代のマイセン磁器誕生のベッドガーせっ器から20世紀初頭のアール・ヌーヴォーまで、113セット198点の作品により、華麗なるマイセン磁器の世界を紹介します。

■展示構成 : 出品数 198点

概要

会場
岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅠ
会期
2005年4月9日(土)~6月5日(日)
休館日
月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)
開館時間
午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
観覧料

個人          一般 800円、大学生 600円、高校生以下無料
団体(20名以上)  一般  700円、大学生 500円、高校生以下無料

主催
岐阜県現代陶芸美術館
共催
中日新聞社
後援
ドイツ連邦共和国大使館
監修
エッカルト・クリンゲ博士(前ヘッチェンス陶芸美術館副館長)
櫻庭美咲氏(西洋陶磁史家)
関連企画

ミュージアムサロン  「生活の中に美を:アール・ヌーヴォーとその時代」*終了しました

紅茶とお菓子とともに愉しむ、ヨーロッパの社会と文化。

  ・講師 : 千足伸行氏(成城大学教授・西洋近代美術史)
  ・日時 : 2005年5月14日(土) 午後2時より
  ・会場 : セラミックパークMINO イベントホール
  ・定員 : 40名、参加無料、4月11日より電話申込開始
*展覧会観覧には別途観覧料が必要です。

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