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韓国・台湾・日本共同企画 アジア陶磁デルタプロジェクト

じゃんけんぽんの考え方 ー 勝ち負けのない共存

2007年10月13日(土)-2007年12月16日(日)<62日間>

じゃんけんぽんの考え方

ー勝ち負けのない共存

『グー・チョキ・パー』 ― それぞれが違う手をだせば、あいこになる。
それぞれが独自の個性を示すこと、それが共存の方法だと考えた。
21世紀に入り、利川(韓国)、鶯歌(台湾)、岐阜(日本)の3地域で、陶芸専門の展示施設が相次いで開設され、国際的な規模のコンペティションが行われるようになりました。この数年間に、世界中の陶芸愛好家らが訪れ、陶芸家らも行き交うようになり、それぞれのやきもの文化はリアルタイムで発信されつづけ、活況を呈しています。
このような状況に対応するように、今後の更なる発展と協働、共存を目的として、財団法人世界陶磁エキスポと台北県立鶯歌陶磁博物館、岐阜県現代陶芸美術館は陶磁文化協定を締結しました。アジア3地域の陶磁文化の相互理解と交流の推進を目的に、陶磁文化交流プロジェクトを開始し、最初の第一歩として、それぞれのやきものの現況を紹介する巡回展を開催することにしたのです。
論争やゲームで決着が付かない場合、西欧社会では、コイン投げという「裏か表か」のニ者択一の方法で決定します。しかしアジアのこどもたちの間でも行われているジャンケンは、グー・チョキ・パー。相手次第で、勝ちにも負けにもなり、また「あいこ」になる場合もあります。共存の方法としてのジャンケン・コードを選択し、そして今回の巡回展のタイトルを「じゃんけんぽんの考え方-勝ち負けのない共存」としたのです。
純粋な造形志向の作品、伝統的な技術による作品、食文化が反映された実用性のある作品、ライフスタイルの変化に伴うデザイン作品など、年齢、性別、志向にこだわらずやきものの混沌とした様相を紹介します。作家の選出には、各地域とも、3施設のキュレーターがそれぞれの地域を訪れて、作家にインタビューし決定しました。既に準備段階から多くのコミュニケーションが取られています。
巡回展による3施設からの発信は、アジア伝統芸術文化であるやきものの現況と、アジアに根ざす補完関係のあり方を世界に示す機会となるでしょう。

出品作家
韓国
方徹柱(Bang,Chul-Ju 1922年生)、金益寧(Kim,Yikyung 1935年生)
申相浩(Shin,Sang-Ho 1947年生)、張震(Jang,Jin 1950年生)
李仁鎮(Lee,In-Chin 1957年生)、李侖信(Yi,Yoon-Shin 1958年生)
李起助(Lee,Gee-Jo 1959年生)、金相萬(Kim,Sang-Man 1967年生)
金眞卿(Kim,Jin-Kyoung 1968年生)、孫珉永(Son,Min-Young 1969年生)
崔智輓(Choi,Ji-Man 1970年生)
台湾
孫超(Sun,Chao 1929年生)、楊元太(Yang,Yuan-Tai 1939年生)
蔡榮●(Tsai,Jung-Yu 1944年生)陳正勳(Chen,Cheng-Hsun 1957年生)
陳美華(Chen,Mei-Hua 1958年生)、陳永釗(Chen,Yung-Chao 1959年生)
張清淵(Chang,Ching-Yuan 1960年生)、張山(Chang,Shan 1960年生)
施惠吟(Shin,Hui-Yin 1961年生)、邵婷如(Shao,Ting-Ju 1963年生)
廖瑞章(Liao,Ray 1963年生)、卓銘順(Cho,Ming-Shun 1968年生)
李宗儒(Li,Tsung-Ju 1971年生)、呉東杰(Wu,Tung-Chieh 1971年生)
施宣宇(Shin,Hsuan-Yu 1974年生)、●は示へんに右の字
日本
鈴木藏(Suzuki,Osamu 1934年生)、中村卓夫(Nakamura,Takuo 1945年生)
小川待子(Ogawa,Machiko 1946年生)、古川章蔵(Furukawa,Shozo 1947年生)
滝口和男(Takiguchi,Kazuo 1953年生)、前田昭博(Maeta,Akihiro 1954年生)
柴田眞理子(Shibata,Mariko 1957年生)、三原研(Mihara,Ken 1958年生)
青木克世(Aoki,Katsuyo 1972年生)、黒河兼吉(Kurokawa,Kenkichi 1974年生)
岡崎達也(Okazaki,Tatsuya 1976年生)

■図録 : ジャンケンポンの考え方-李御寧(イ・オリョン/韓国初代文化相)
台湾訪問記-康在永 (カン・ジェヨン/韓国)
日本訪問記-王怡文 (ワン・イーウェン/台湾)
韓国訪問記-髙満津子(コウ・ミツコ/日本)

■連絡先 : 髙満津子(コウ・ミツコ)
岐阜県現代陶芸美術館
〒507-0801 岐阜県多治見市東町4-2-5
tel:0572-28-3100/fax:0572-28-3101/e-mail:koh@cpm-gifu.jp
https://www.cpm-gifu.jp/museum

■その他 : 地域名の順序は、展覧会開催順に表記しています。
2006年9月26日-12月31日 利川世界陶磁センター(韓国)
2007年2月6日-6月3日  臺北縣立鶯歌陶瓷博物館(台湾)
*作家名は、生年順に表記されています。

概要

会場
岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅠ
会期
*終了しました
2007年10月13日(土)-2007年12月16日(日)<62日間>
休館日
月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)
開館時間
午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
観覧料

一般 800円(700円)、大学生600円(500円)、高校生以下無料
(  )内は団体 20名以上
*11月3日(土)文化の日は、観覧料が無料です。

主催
岐阜県現代陶芸美術館
共催
財団法人世界陶磁器エキスポ(韓国)、臺北縣立鶯歌陶瓷博物館(台湾)
後援
駐日韓国大使館、韓国文化院
協力
県財団法人 地域創造、(財)田口福寿会、東濃信用金庫<予定>
財団法人廣達文教基金會、遠雄企業團
関連企画

ジャンケンから見たアジアの新しい文明*終了しました

日時 2007年10月13日(土) 14:00-15:30
講師 李御寧氏(イ・オリョン/韓国初代文化相)
会場 セラミックパークMINO国際会議
定員 150名
参加費 聴講無料

*参加申込方法 : ご氏名ならびに「10月13日の講演会希望」とお書きになり、FAX、はがき、e-mailにてお申し込みください。定員になり次第締め切らせていただきます。
・宛先 : 髙満津子(コウ・ミツコ)
岐阜県現代陶芸美術館
〒507-0801 岐阜県多治見市東町4-2-5
fax:0572-28-3101/e-mail:museum.1@cpm-gifu.jp

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