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志野茶盌

(しのちゃわん) Tea bowl, shino type

加藤孝造

(かとう こうぞう) Kato Kozo
2010年頃
H 9.6cm W 12.7cm D 12.7cm

志野は、百草土と呼ばれるざっくりとした土を用い、長石釉を厚く掛けて焼成したもので、鉄絵を伴うものを(絵)志野、伴わないものを無地志野、鉄分を含む土を用いて鼡色に発色させたものを鼡志野、鉄分の含有の異なる土を練り合わせて文様としたものを煉込(練上)志野ともいう。加藤孝造の志野は穴窯で焼成され、火前に黄瀬戸を、さらにその後方に志野を窯詰して焼成する。
志野茶盌は鉄絵によって蕨の絵付けがなされており、厚く白濁した長石釉を貫いて文様が浮かび上がっている。また、緋色は器面の随所にみられ、柔らかく温かみのある雰囲気を醸す。いずれも腰がやや張り、垂直に立ち上がる半筒形の茶碗で、口縁は山道をなし、高台は削り出しによる。加藤孝造の志野茶盌にみられるおおらかで上品な風合いを呈したものである。

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