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鷺のメニューホルダー

(さぎのめにゅーほるだー) Menu holder in heron design

ビング・オー・グレンダール

(びんぐ・おー・ぐれんだーる) Bing & Grøndahl
1915年頃
H 11.0cm W 7.0cm D 8.0cm

ビング・オー・グレンダールは、1853年、フレデリック・グロンデールとメイヤー・H・ビング、ヤコブ・H・ビングの兄弟によって民間の陶磁器会社として設立された。その後ヤコブの二人の息子、ルードヴィッヒ・カールとハラルド・ヤコブが経営を引き継ぎ、1886年に画家ピエトロ・クローンを、1897年に陶芸家イエンス・F・ヴィルムセンを招聘した。ピエトロは《Heron Service》と呼ばれるジャポニスムの製品を手掛け、新しい方向性を打ち出した。また、J.F.ヴィルムソンが芸術監督の座にあった折の製品が1900年のパリ万国博覧会に出品され人気を博した。ロイヤル コペンハーゲンの製品と比すると、ビング・オー・グレンダールの製品は彫塑的であり、ロイヤル コペンハーゲンの製品は絵画的要素が強い。
本作品は、ビング・オー・グレンダールのアール・ヌーヴォー期を支えたピエトロ・クローンの代表的なシリーズのひとつ、鷺のセットである。北欧のアール・ヌーヴォーの特徴である淡色のブルーとピンクで色付けされたソーサーとケーキプレートに、鷺の頭部がデザインされた把手を持つカップが印象的である。くちばしまで精密に描写するクローンの技は、鷺全体を象ったメニューホルダーでその頂点に達する。

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