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婆娑羅 塩釉碗

(ばさら えんゆうわん) Tea bowl, named "Basara", salt glaze

安食ひろ

(あじき ひろ) Ajiki Hiro
2001年
H 10.3cm W 11.2cm D 11.2cm

島根県に生まれた安食ひろは、東京にある武蔵野美術大学油絵科に入学するも、中退し日本各地の旅に出る。その後世界各地25カ国余りを旅して、日本に戻った。当初夢であった旅行家で画家であることを断念するも、島根県立窯業所で伝習生となり、陶芸制作を始めることとなる。独立して、塩釉を手がけ、日本伝統工芸展、日本陶芸展に出品。しかし肌に合わないことから、出品をやめ、個展を中心に発表する。塩釉にとどまらず、赤絵、ガレナ釉などにも取り組み、オブジェ制作、スケッチ展なども行っている。長く海外を旅し、たっぷりと異国の空気がしみこんでいるかのように、近年手がけている茶碗制作も、めぐりめぐるかのように多彩で、柔軟な発想によるものである。本作品は「婆娑羅」との銘があり、贅沢の限りをつくして謳歌した日本文化の側面を茶碗に映している。一カ所に止まることのない旅人安食の個性が、多彩な展開の茶碗づくりから見てとることができる。

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